ソーラー発電システムの自作に興味があったので、どの程度費用が掛かるかシミュレーションしてみました(まだ実際に購入・組み立ては行ってないです)。
とりあえず、欲しい電力として「ノートPCを5時間動かせるようにする」程度の規模で考えてみました。
必要な蓄電容量
2010年発売あたりのノートPCだと大体40Wぐらいなので、必要な供給電力の目安は200Wとなります。
40W/h x 5hr = 200W |
また毎日200W分の電力消費を節約できると、ざっくりいって月間140円の電気代に相当します。
必要な部品
ソーラー発電の仕組みを作るには、何が要るかですが…説明するのがめんどうなので、以下のページを見てください。どっちも初心者にも非常に分かりやすい内容です
ざっくり概念を理解するにはこちら → Bライフ研究所 » ソーラー発電
こっちの方は、詳しく説明されてます → 蓄電システム.com
何が必要なのかを把握できたら、各パーツの必要スペックと費用を検討します。
ソーラーパネル
余裕を見て、必要パワーに対して1.5倍分である300W分を確保します。(変換ロス、晴天以外で発電できない場合の考慮)
3時間発電できるとすると… 300W / 3hr = 100Wなので、100Wのパネルが必要となります。
ただ、いきなり100Wのパネルにで作って失敗するとショックが大きいので、手始めに50Wを1枚だけ買って練習してみることにします。(50Wでうまくいったら,後でもう一個買い増して、直列でつなぐので)
参考商品 http://www.chikuden-sys.com/category/solar-panel_list.asp?id=11 9,800円 x 2個 = 19,600円 |
バッテリー
入手が容易な12Vのバイク用バッテリーを使います必要な蓄電量は200Wだったので、12Vということは、200W / 12V = 17Ahの容量が必要となります
参考商品 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gB-00658/ 4,350円 5時間率17Ah |
コントローラー
以下の条件を満たすものが必要です。
100Wの入力に対応しているもの
12Vで出力できるもの
8.5Aまでコントロールできるもの(100W / 12V = 8.3A)
参考商品 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-02824/ 太陽電池充電コントローラーです、公称電圧12V、24Vの鉛蓄電池用(自動認識) 太陽電池とバッテリーをつなぐだけ(インジケータ用LCD内蔵) ■取り扱い可能最大電流:10A(逆流防止機構付) ■自己消費電流:4mA以下 ■寸法:92×93×38mm ■重量:168g 10,000円 本体6000円+ディスプレイが4000円 |
インバータ
入力12Vで、起動時に負荷か掛かるのを考慮して100Wまで対応のものをチョイスします。出力は正弦波のものと擬似正弦波のものがありますが、ノートPCやケータイの充電程度なら疑似正弦波で十分です。
参考価格 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-00679/ ◆入力:DC12V ◆出力:AC100V ◆周波数:55Hz ◆連続最大電力:150W(@力率100%) ◆ピーク電力:300W、1サイクル ◆出力波形:疑似正弦波(実測波形) ◆無負荷時直流側電流:0.2A(メーカー公表値) ◆効率:90%(メーカー公表値) ◆サイズ:155x70x40 約500g ◆過負荷保護・短絡保護 ◆バッテリー電圧低下保護(10.5V) ◆内蔵ヒューズ:20A(付属)交換用:P-00748 1,700円 |
コスト試算
パネル1つの場合
費用合計 9,800 + 4,350 + 10,000 + 1,700 -> 25,850 浮く電気代 140円/月 25,850 / 140 ≒ 180ヶ月でペイする ≒ 15年ぐらい |
パネルをもうひとつ足すと…
費用合計 9,800*2 + 4,350 + 10,000 + 1,700 -> 33,850 浮く電気代 280円/月 25,850 / 140 ≒ 120ヶ月でペイする ≒ 10年ぐらい |
家の屋根に設置するような大きなソーラーパネルシステムとかと違って補助金が出ないので、その辺を考慮すると、まぁこんなもんかな…というレベルでした。
金銭面だけ考えるとあまりメリットは無いですが、趣味の遊び+勉強としては良さげな感じです。
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