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電圧計(テスタ)の内部抵抗を調べる方法

2012年11月29日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

テスタ(デジタルマルチメータ)の電圧計を使うと、回路中の電位差を計測することが出来ます。 電圧値を測る場合は、対象物と並列に電圧計を入れる必要があります。 計測を行う上で電圧計の内部抵抗値が低いと、元の回路の電流に影響を与えてしまいます。 このため、電圧計は、高い内部抵抗値となっています。 電圧計の内部抵抗値は、一般に数メガオーム ~ 十数メガオームといわれています。 というのが電圧計の教科書的な説明なのですが、”高い内部抵抗値”というのは実際のところどの程度のものなのでしょうか?自分が持っている電圧計の具体的な抵抗値を計測するにはどうすればよいでしょうか? 気になる場…


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[殻割り]フォトカプラを分解する

2012年11月26日 (カテゴリ: 電子回路基礎:, )

電子回路を構成する素子のひとつにフォトカプラというものが有ります。 フォトカプラは通常、発光ダイオードとフォトトランジスタで構成されています。 入力された電気信号は発光ダイオードに入り光信号に置き換えられます。 一方フォトトランジスタは光を受けると通電するので、光を経由して電気信号を伝える事が可能です。 これにより電気的に絶縁された状況で情報を伝える事ができ、ノイズの影響を防ぐことが可能です。 …というのが、教科書的なフォトカプラの説明ですが、実際の所、中身はどんな感じになんでしょうか? 気になったので、実際にフォトカプラを購入して殻割りしてみました。 まずは、今回の実験台になって…


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抵抗のカラーコードと、虹色の関係

2012年10月27日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

電子回路で使用される抵抗は、抵抗値を示すためのカラーコードが有ります。 一目で見て分かるように、このカラーコードは虹を元にしています。 ですが虹は7色、カラーコードは10種類。 色と値がどのようにマッピングされているか気になったので、確認してみました。 カラーコードの1から7が基本的に虹の色と対応しているのですが、赤の後に茶が入るのと、藍色が無いのが相違点でした。藍色は、青と近くて紛らわしいから除かれたのでしょうか… また、足りない分の追加として、無彩色の黒、灰、白が加えられています。 覚え方の語呂合わせは、以下のものが有名です。 0 黒: 黒い礼服 1 茶: お茶を一杯、小林一茶…


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[RPR-220]反射型フォトセンサを使ってみる

2012年10月16日 (カテゴリ: 電子回路基礎:, )

今回は、ローム製のRPR-220という製品を使用して、反射型フォトセンサの動作を確認します。 反射型フォトセンサというのは、LEDで照らした明かりを床などに反射させて、隣にあるセンサー(フォトトランジスタ)で受光することで対象の状態を確認するものです。 反射型フォトセンサは、フォトリフレクタや、フォトインタラプタと呼ばれる場合も有り、フォトセンサの”フォト”は光(photon)が語源です。 反射型フォトセンサの利用場面 反射型フォトセンサは、非接触で物体の有無や位置を検知したり、反射率の違いから色(白/黒)を検知できるという特徴を持っています。 ホビーユースだと、ライン…


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書籍”Make: Electronics”の実験で必要なパーツリスト

2012年9月26日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

Make: Electronics ―作ってわかる電気と電子回路の基礎 ((Make:PROJECTS)) 以前Make: Electronicsという本を読んだのですが、、書籍中に書かれていた実験を行うためのパーツリストです。 自分で購入する時用のメモだったので、書籍に書かれているものと同じ数量とは限りません。 ものによっては予備として大目に買ったパーツもありますし、実際にやるまでも無さそうな実験については、購入を止めたパーツも有ります。 電磁リレーは沢山の電圧のものを多めに買ったのですが、この実験の後に使う場面が無いのでリレーは予備なしでも良かったかもしれません…。一旦動作原理…


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マイコンで使わないI/Oピンを,出力モードにすべき理由

2012年9月12日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

PICなどのワンチップマイコンを使ってプログラムを作る際、場合よっては全ポートを使用しない場合もあるかと思います。 未使用のI/Oポートがある場合、該当のピンをinputとoutputのどちらにするかという疑問がありました。 どちらでも問題ないかと思っていたのですが、出力にしておいたほうが良いらしいです。 理由ですが、出力にしておくと、ピンの先を何も接続していないオープンな状態でも良くなります。 でも、入力ピンにする場合は、ピンの先をプルアップorプルダウンする必要があります。 これは、入力をオープンにすると、ノイズによる動作の危険があるためです。 回路上、使わないピンをすべてプルアップorプ…


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[電子回路入門]DCモータとは

2012年7月29日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

今回は、直流電源で稼動するDCモータについて説明します。 DCモータと書くと難しそうですが、乾電池直結で動かす事が出来る以下のようなモーターをイメージしてもらえれば良いです(子供向けのラジコンとかに入ってそうなモノです)。 GP.256 ハイパーダッシュ2モーター 15256 (グレードアップパーツシリーズ No.256) モータの分類 モータを使用することで電気エネルギーを機械的な動作に変換することが出来ます。 モータにはDCモータ、ACモータ、ステッピングモータなど色々なものがあり、それぞれ以下の特徴を持っています。 DCモータ 直流電源を与える事でモータを回転させることが出来ます。 コイ…


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ダイオードを回路に入れると,電圧が0.6V下がる理由は?

2012年7月29日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

ダイオードはアノードからカソードにのみ電流を流すことが出来るけど、逆方向に流す事は出来ません。 この特性の事を、整流作用と呼びます。 ダイオードを作るためには、シリコン(珪素:けいそ)を使用した半導体を使用することが多いですが、シリコンダイオードはアノードからカソードへ電気を流しても、両端の電位差が0.6V以上ないとほとんど電流を流す事が出来ません。 この電圧のことを順方向電圧と呼びます。 一方、電位差が0.6Vを超えると、ダイオードは非常に大量の電流を流す事が出来ます。 オームの法則はE=IRなので、0.6V以下で電流がほとんど流れないという事はダイオードの抵抗が非常に高く、0.6Vを超える…


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セラロックの波形をオシロスコープで確認する

2012年7月28日 (カテゴリ: PIC, 電子回路基礎:)

ムラタから発売されているセラロックは、主に小規模向けマイコンでクロック生成用の安価なパーツとして使用されています。 この、セラロックが作り出しているクロック波形が気になったので、オシロスコープで確認してみました。 今回の確認で使用したパーツは、8MHz出力のCSTLLS8M00G56です。 まずは、手始めにセラロックをPICマイコンの16F84Aに接続し、動作している状態での波形を確認してみました。 画像がぼやけていて見づらいですが、縦横軸のメモリが波形の下に表示されており、横は1メモリが10nsec,縦は1メモリが1Vです。周期も画面右下に出ているのですが、7.96MHzとほぼ仕様値どおりの…


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[電子回路]コンデンサの基礎知識

2012年7月24日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

コンデンサとは コンデンサは、電気をためておくことが出来るパーツです。 コンデンサの両端の端子に電圧をかけると、コンデンサの容量分、電気を貯めておく事が可能です。 コンデンサの両端子は電気的につながっていない為、直流成分を通す事が出来ないという特徴が有ります。 この特徴を利用して、特定の周波数成分を取り除くフィルタや、電源近くにコンデンサを置く事でノイズを除去することが出来ます。 他にも、コンデンサがバッファとして使用することで、特定の入力信号に対して、遅延を掛けて出力を行わせる事が出来ます。 これによって、例えばマイコンの初期処理(電源ONするまでの間リセット端子をActiveにする等)の簡…


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コンプリメンタリ・トランジスタとは何か?

2012年7月23日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

トランジスタのデータシートを見ると、以下のように”コンプリメンタリ・トランジスタ”というものが指定されている場合があります。 ここで言うコンプリメンタリ・トランジスタとは何のことでしょうか? トランジスタは製造方法によって、PNP型とNPN型というものが有ります。 コンプリメンタリトランジスタというのは、この型(PNP/NPN)だけが逆で、他の特性は同様となるトランジスタの事を指します。 例えばルネサスが発売しているトランジスタである、2SC2334のデータシートを見ると、コンプリメンタリトランジスタとして2SA1010と記載されています。 確認のため、これら2つのトラ…


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縦向きのトグルスイッチは,上下どちらをONにすべきか

2012年7月23日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

電子回路を作成する際、回路をON/OFFする為にトグルスイッチを使用する場合があります。 トグルスイッチには対象機器の特性や、スペース、想定する設置場所等によって、上向きや縦向きなど、様々な設置方向がありますが、縦置き式のトグルスイッチを設けた場合、上下どちらをONにすべきでしょうか? トグルスイッチを縦置きで設置するする場合、モノがぶつかったりした時にスイッチが下に変わってしまう危険があります。 この為、トグルスイッチを上下どちらがONにすべきかを考える時は、”上でON、下でOFF”にするのが一般的です。 これは、地球には重力があるので、下方向に押し下げられる可能性の…


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[電子回路]リレーの仕組みの基礎知識

2012年5月8日 (カテゴリ: 電子回路基礎:)

確認に使用した部品  G6E-134P-US DC12  オムロン製  (マルツで購入。1個325円) 仕様書 マイクロリレー 形G6E | オムロン電子部品情報サイト G6E-134P-US DC12 :オムロン制御機器 カタログ ピンアサイン 5本のピンが出ていて、各ピンの番号は1,6,7,10,12pinになる。 番号が連番じゃないのは、各ピンの位置が物理的に離れているため。1番ピンをブレッドボードの”1″のところに刺すと、次のピンが”6″の位置に刺さるようになっている。ちょっと見づらいけど下の写真を見ると分かるかも。 仕様書より、このパー…


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