PICのアセンブラであるMPASMでは、list命令でターゲットのPICデバイスを指定します。
LIST P=PIC16F84A |
LISTはデバイス指定用の専用命令なのかというとそうではなくて、他にも色々な付加情報(アセンブラ処理や、フォーマット制御)を指定する事が可能です。
今回はlist命令で指定可能なオプションの一覧を確認してみます。
listオプション一覧
bオプション
*.lstファイルのタブストップ位置を指定します。
デフォルト値は8です。
使用例
LIST b=4 |
cオプション
*.lstファイルのカラム幅を指定します。
デフォルト値は132です。
使用例
LIST c=80 |
fオプション
アセンブルで生成されるhexファイルのフォーマットを指定します。
デフォルト値はINHX8Mで、INHX32,INHX8M,INHX8Sが指定可能です。
(MPLABのビルドオプションでも指定可能です)
使用例
LIST f=INHX32 |
freeオプション
フリーフォーマット用のパーサーを使用します。
このオプションは下位互換のために存在します。
freeオプション
フリーフォーマット用のパーサーを使用します。
このオプションは下位互換のために存在します。
fixedオプション
固定フォーマット用のパーサーを使用します。
mmオプション
*.lstファイルにメモリマップを印字します。
デフォルト値はONです
使用例
LIST mm=OFF |
nオプション
1ページあたりの行数をセットします。
デフォルト値は60です
使用例
LIST n=50 |
pオプション
使用するマイコンの種類を指定します。
使用例
LIST p=16F84A |
peオプション
使用するマイコンの種類を指定し、拡張命令を有効にします。
使用例
LIST p=PIC16F84A |
rオプション
ソースで基数を指定せずに数値を書いた場合のデフォルト基数を指定します。
デフォルト値はhexで,oct,dec,hexが指定できます。
使用例
LIST r=dec |
stオプション
*.lstファイルへシンボルテーブルの表示有無を制御します。
デフォルト値はonで,on,offが指定できます。
使用例
LIST st=off |
tオプション
1行の長さが長すぎる時、行を折り返すのではなく、途中で切り詰めます。
デフォルト値はoffで,on,offが指定できます。
使用例
LIST t=on |
wオプション
アセンブル時の警告メッセージ表示レベルを変更します。
デフォルト値は0で,0,1,2が指定できます。
使用例
LIST w=1 |
xオプション
マクロ展開のon/offを切り換えます。
デフォルト値はonで,on,offが指定できます。
使用例
LIST x=off |
ちなみに、オプションに数値が指定できる場合、数値はデフォルトで10進と見なされます。
また、パラメータは複数同時に指定できます
LIST p=16F84A, r=dec
オプションの説明中に出てくる*.lstファイルは、アセンブルを行うと*.asmファイルと同じフォルダに生成され、このファイルには、asmのソースコートどオブジェクトコードの対応が記載されています。
関連記事
コメントを残す