VMware Toolのアップデートエラー時、vmxの編集時の注意点(KB article 1714)

VMware Player/Workstationを使用時にVMware Toolのアップデートを試みると、以下のエラーが出る事があります。


Tools のアップデート エラー
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Tools の更新に失敗しました。 
仮想マシンの vmx ファイルを編集し、次のラインを追加してから再試行してください。
vmx ファイルを編集するヒントで KB article 1714 をよくお読みください。
 
isolation.tools.guestInitiatedUpgrade.disable = "FALSE"



このエラーの対処法は、メッセージの文字通りvmxファイルを編集すればよいです。

作業自体は簡単ですが、vmxファイルを編集する時にはいくつか注意点があり、その詳細がKB article 1714に記載されています。VMwareのKB articleを調べてみたのですが、英語のドキュメントしかなさそうなので、適当に日本語訳しておきました。


*.vmxファイル編集時の注意点

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1714 が元ネタです

KB article 1714では、*.vmxファイルを編集する上での注意点を説明します。


*.vmxファイルは,通常だとVMがあるフォルダに存在します。

Windows XP, /2003だと、デフォルトでは以下の場所にあります。
    C:\Documents and Settings\ユーザ名\My Documents\Virtual Machines\VMの名前.vmx
 
Windows Vista, 7, 2008は以下の場所です
	C:\Users\ユーザ名\My Documents\Virtual Machines\VMの名前.vmx
 
Linuxの場合は、"vmware-cmd -l" コマンドで登録されているVMのパスが分かります。




VMの起動時は、VMwareが.vmxファイルを上書きする可能性があるので、起動中に編集しないで下さい。

設定内容はバージョンに依存します。
ですのでVMのアップグレードを行った場合、設定の内容が有効でなくなる場合があります。

.vmxファイルを編集する時、事前にすべき事は以下の通りです。

1. まずVMをパワーオフの状態にしてください。
2. ファイルを編集できる権限がある事を確認します。
3. *.vmxファイルをバックアップしておきます。これによって、ファイルの編集に失敗した場合VM自体が起動しなくなってしまうリスクを回避します。






ESX/ESXi, vCenter Serverを使用している場合の注意点

ESX/ESXi環境の場合、手動でvmxファイルを編集しても、vCenter Serverデータベースに格納されているエントリで内容が上書きされてしまいます。
ですので、もし.vmxファイルを編集したい時は、最初にvCenter Serverのインベントリから削除を行います。(右クリックしてRemove from Inventoryを選択してください)その後編集を行い、再度コマンドラインからインベントリへの登録を行います。

ESX 3.xの場合、以下のコマンドで登録が行えます。

vmware-cmd -s register /vmfs/volumes/データストア名/VMフォルダ名/VMの名前.vmx



実行後、”return code =1″が出ればOKです。

ESXi 3.5, ESX/ESXi 4.x, and ESXi 5.0の場合のコマンドは、以下の通りです。

#vim-cmd solo/registervm /vmfs/vol/データストア名/VMフォルダ名/VMの名前.vmx

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