[殻割り]フォトカプラを分解する


電子回路を構成する素子のひとつにフォトカプラというものが有ります。

フォトカプラは通常、発光ダイオードとフォトトランジスタで構成されています。

入力された電気信号は発光ダイオードに入り光信号に置き換えられます。
一方フォトトランジスタは光を受けると通電するので、光を経由して電気信号を伝える事が可能です。


これにより電気的に絶縁された状況で情報を伝える事ができ、ノイズの影響を防ぐことが可能です。



…というのが、教科書的なフォトカプラの説明ですが、実際の所、中身はどんな感じになんでしょうか?



気になったので、実際にフォトカプラを購入して殻割りしてみました。

まずは、今回の実験台になってもらうフォトカプラです。
型番はTLP521で、秋月やマルツだと150円ぐらいで購入できます。

これを、ニッパーで削っていきます。



上から薄く剥いでいっても中身に到達しないので、中央あたりから思いっきり力を加えたら2つに割れました。



割れた面です。

素子が左右に向かい合わせになっているかと思いきや、上下に合わさっています。
写真だと分かり辛いですが、黒っぽく見える面は実は赤色で、角型LEDのような質感です。


せっかくなので、LED側の破片をブレッドボードに繋いでみます。



肉眼だと通電させても変化がないのですが、カメラを通してみると発光している事が確認できます。
データシートを見ると、”GaAlAs赤外発光ダイオードを使用”と記載されており、赤外線が使われている事が分かります。

カメラと通さないと光が確認できないというのは、前に確認したRPR-220との反射型フォトセンサと振る舞いが似ています。


という訳で、上下に重なっているというのは、最初のイメージとちょっと違ってましたが、確かに光を通じて情報の送信が行われる構造となっていました。
※実験で使ったフォトカプラは、この後スタッフが美味しく頂きました。

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