カブのチェーンを張り直す

ブレーキを掛けて減速するときに、チェーンケースにチェーンが当たって”カラカラ”と音が鳴るようになってしまったので、チェーンの張り具合を調整してみました。
チェーンがどの程度伸びているかは、チェーンケースの中央下辺りにある穴から覗いて、確認する事ができます。覗き穴はゴムの蓋で覆って有りますが、引っ張れば簡単に取れます。

手順

まず、ギアをニュートラルにします。
調整中に万一エンジンが掛かってしまうと大怪我をしてしまうので、キーは外して手元に置いてください。


最初に、チェーンを覆っているチェーンケースを外します。

ケースにある4つのねじを外します。
ねじはそれ程きつく無いので簡単に外せるかと思います。


ケースを外した状態です。チェーンがむき出しになりました。
ケース下側の中央にある黒い丸のゴムが、チェーンの覗き穴です。




チェーンケースを外したら次は、後輪を止めているナットを緩めます。
こちらはかなり固いので、ナットの頭をなめない様に注意しつつ、気合を入れて緩めます。
ちょっと緩めると、タイヤの反対側にあるナットも回ってしまうので、もう一本スパナを用意して反対側は回らないようにしながら緩めていきます。タイヤを外すわけではないので、ナットと本体の間に少し隙間ができれば十分です。



ここまでできたらチェーンの張りを微調整します。
写真の1のナットを緩めた後、2のナットを少し締めてチェーンを張ります。


反対側も同じ構造になっているので、同じだけ締めます。


ここでのポイントは、この時点の微調整でちょうど良い張りにするのではなく、ちょっと緩めに調整しておく事です。この後、後輪を止めているナットを締めるとチェーンの張りが強くなってしまうので、その分を考慮しておく必要があります。

張りを調整したらタイヤが進行方向に対して真っ直ぐになっているか、入念にチェックします。
また、タイヤを手で回してみて違和感が無いかも確認します。


調整ができたら、外したときの逆順で、ナットを締めて行きます。
後輪を止めているナットは特に気をつけて、キツく締めておいてください。

全てのナットを締め終わったら、再度チェーンの張りをチェックします。15~25mm程度の遊びがあればOKです。ここでチェーンが張りすぎになっていたら、再度調整しなおします。
万が一、張りすぎたままにしておくと、チェーンの寿命が縮まったり、最悪の場合は高速走行中にチェーンが切れてしまう危険もあるので、億劫でも十分に確認をしてください。


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ホンダスーパーカブメンテナンス―オールカラー

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