書くことが思いつかない人のための文章教室 2011/9/29 近藤 勝重 コラムニスト。早稲田大学卒業後の1969年毎日新聞社に入社し、論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員を歴任。 |
良い文章とは?
今日紹介する本は、近藤 勝重 著の『書くことが思いつかない人のための文章教室 』です。ブログを日々更新して行く中で、多くの人が改めて知り、そして活かしていったら良いのではないかという内容の本でした。
良い文章とは、「独自の内容」と「伝わる表現」とされています。これは分かりやすい。
独自の視点を入れるため、”思い出す事”を書く
分かりやすいですが、自分は果たしてきちんと意識していただろうか、と不安になってしまいました。独自の内容に傾いてしまいがちだったり、また、分かりやすい内容にしようとするあまり、文章の構成にばかり気を取られてありきたりな内容になってしまったり。
この二つが同時に存在するというのが、読まれるブログ、役に立つブログの基本となります。
そして、思う事ではなく、思い出す事を書く、という事。
過去に体験した事から、どのような感想を持ったのか、どのような学びを得たのか、という視点で題材を見つけます。こうする事で、独自の内容が確保されます。
そして日頃から、物事に対する視点を納得、共感、驚き 不思議、の三つに分類しておくという手法も斬新です。あらかじめ分類することで、個々の体験が、文章を起こすにあたっての切り口と自動的にセットになり、また記憶にも残りやすくなる為、共感を得やすい文章のネタが、たくさんたまる様になります。
書評で、タイトルにある「書く事が思い付かない」人が、思い付く様にはならないのでは?という指摘をいくつか目にしましたが、この辺りをよく噛み砕いたら、書く事はいくらでも思い付く、というか、日常の中からものすごくたくさん見つけられるのでは?と思いました。
伝わる表現とは、描写することく
さらに、ひたすら描写する、というのも大きなポイントです。わたしはこう思った、という事をそのまま書くのではなく、その思った事を、その場にあったありとあらゆる状況を描写する事で伝えていくというやり方です。これが、伝わる表現に繋がります。
客観性があり、また、例えばおもしろおかしくしようとすれば、その工夫も好きなだけできるので、様々な局面で試してみると面白いです。描写する為に、構成メモ術もとても有効。メモは取った方がいいです。
今まで気が付かなかった領域まで詳細に説明されていて、とても役に立ちました。
「独自の内容」と「伝わる表現」、この2点に注目する事で、他人には書けない独自視点でのブログを作り上げることができます。
書くことが思いつかない人のための文章教室 2011/9/29 近藤 勝重 コラムニスト。早稲田大学卒業後の1969年毎日新聞社に入社し、論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員を歴任。 |
[書籍紹介] 「文章を書く」とは、長い間の記憶から体験を引き出して描写することだ。 自分にはそんな特別な経験はないと考える人でも、うまい引き出し方さえわかれば書ける。 |
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